野球サークルについて
副業サークルが継続せず、やはり自分は趣味で自己実現を図るべきでないのかと思い始めた。
相変わらず会社では精神的に満たされない日々。
仲間がいない。
仲間を作りにいかないと、精神的に死んでしまう。
インターネットでサークルを探してみる。
何をすればよいか分からない。
過去、自分は何をしていたのだろうか。
あまり楽しくないながらも、野球をしていた。
拘束時間が長く、夏場は厚く、練習や試合の手待ち時間が長いこのスポーツは好きでなかった。
実際に体を動かしてやる野球は高校3年生でやめた。
しかし、スマートフォンで野球速報はいつも見ている。
ただ単に、日々のやりきれない思いをぶつける場所がなく、スマートフォンに思いの丈をぶつけているだけかもしれないが…
しかし、何か自分を変えたいと思っていた。
野球サークルと検索し、ジモティーで見つけたものに参加してみた。
1人で参加するのは勇気が行った。
一人で、練習会場の大田区の球場まで行く。
予想した通り、あらかじめコミュニティが出来上がった人間関係のなかに、自分が飛び込んでいくという状況。
キャッチボールの相手がいなかった。
時間を持て余していた。
時間を持て余している自分の姿を、他の人から見られている気がしていて、辛かった。
この辛さに耐えきれず、自分からキャッチボールの相手を探すため、声をかけてみる。
しかし、声をかけた相手は「〇〇先輩がいるから」とつれない反応であった。
自分はどうしようもなく辛いから「〇〇先輩がくるまでお願いします」と無理やりキャッチボールをする。
〇〇先輩が来たので、キャッチボールは終了。
結局、試合まで何もする時間がなく、トイレと球場を行き来していた。
試合直前、主催者に声をかけてもらい、メンバーを混ぜてもらい、試合に出させてもらう。
ベンチでも話す相手はおらず、一人。
辛かった。
早く時間が終わらないかと思った。
試合が終わったら、その場を逃げるように立ち去った。
久々に野球をしたので、思うように身体が動かいものだなあという感覚は得た。
しかし、精神的には耐えられなかった。
この日以来、この野球サークルに参加することはなかった。