起業塾で学んだこと(前段階2)
2社目に入社した。
辛すぎる転職活動を経て入社した会社。
しかし、社員数1,000名いた1社目とは異なり、30名程度しかいない会社への転職。
今になって振り返っても、失敗の転職だったと思う。
初日から怒号が飛び交う会社で、入社して失敗だったと感じた。
社員が生気がない。自分の入社を歓迎する雰囲気もない。異常な雰囲気。
ただ単に目の前の仕事をこなす雰囲気。もちろん、歓迎会も行われなかった。
後になって理解したが、社長が常に怒り狂っているため、社員は自己防衛の手段として、余計なことは言わず、ただ与えられた仕事を行うしかなかったのだ。人の入れ替わりが激しいため、社員は人が入ってもすぐに辞めるという意識があり、新入社員に関心がないのだ。当時は終電までの勤務、土日出勤も当たり前の社風であったため、そもそも歓送迎会をする余裕すらなかったのだ。
前任者が退職するから、自分は、欠員のため入社となった。
前任者が入社10か月での退職であり、円満退職でないことは見て取れた。
退職のための引継ぎを前任者からしていたが、仕事ができていない中途半端な段階での引継ぎであることは明白であった。
会社のPCの動きが悪い、しばしば固まって動かない、業務が進まない。
PCは最新スペックでフリーズで悩んだことがない、教育体制もきちんとしていた前の会社が恵まれていたことを実感した。
自分は、転職難民であることを嫌でも実感させられた。
経験を積まなかったため、転職ごとに会社規模を小さくし、労働環境を悪化させている、まさに自分は転職難民だ。
タイムカードがない会社であり、勤怠管理がされていない。
最初の給与明細をみて、時間外でいろいろと業務を行ったにもかかわらず、残業代が1円も出ていないことに気付いた。また、社会保険料が控除されておらず、社会保険未加入であった。
前任者に確認したところ、試用期間中は社会保険未加入であるとのこと。
求人票にも記載がなく、面接時にも一言も聞かされていないが…
前の会社を辞めてから、3か月間を置いての就職だったため、国民健康保険料と国民年金は別途支払っていたので、これが試用期間の2か月間延長されることになった。
そもそも、正社員となれるのか、なったとしても社会保険未加入であることも覚悟した。
この会社をすぐに辞めても、結局同じような中小企業にしか入れない。
この会社で我慢して働くしか、自分の生きる道はない。
なんとかして、この状況を抜け出したい。
当時、苫米地英人先生の考え方に染まっていた自分としては、起業するしか解決策はないと考えていた。
この時期から、「起業」というキーワードで、起業に関する情報をかき集めることになった。