自己啓発系サークルについて2
オウム真理教の後継団体のAlephへ入会しそうになった。
実は、大学時代、新興宗教のサークルに騙されて入会した経験があったのだ。
田舎の高校から上京して大学に入学。
知り合いは誰1人としていない土地での生活。
もともと人間関係を築くことができないという強烈なコンプレックスを抱え、自己否定感の塊であった。
誰も知らない土地で人間関係を築くのは、正直怖かった。
今から思うと、なんでこんなに怖がっていたのかと思うぐらいだった。
今は、会社員として働くなかで強制的に人と会うから、初対面の人と会うときに恐怖は感じることは少なくなった。
ただ、「怖い」が「面倒くさい」という感情に転化したように思える。
入学して、大学構内では、新歓サークルの勧誘が活発に行われていた。
孤独を強烈に感じていた。
どこかのサークルには入らないといけないと感じていた。
しかし、高校時代の野球部のような、時間的な拘束が多い部活には入りたくない。
どこにするか迷っていたら、感じのよい男性が入会の声をかけてきた。
大学構内のサークル棟ではなく、徒歩10分ぐらい離れたビデオセンターに案内された。
このことに少し不審を感じながらも、ビデオセンターに入室する。
そこでは、「人生の目的とは何か?」というような講義が開催されていた。
この講義のあと、講師とサークルのメンバーと手料理を食べて、感想をノートに記入するという流れであった。
人間関係に悩んでいた自分からすると、講義の内容はすっと入っていくものだった。
一番大きかったのは、このサークルにいる人達がみんないい人に(その当時は)見えたということ。
これは、だまされていたのだ。
今でも自分の人生の教訓なのだが、やけに愛想の良い人には裏があるということをこの体験を通じて学んだ。
今となって冷静になって考えると、コミュニティにおいて、みんないい人なんてありえないのだ。
冷たい人もいれば、自分とはどうも合わない人、性格が歪んでいる人など、自分が付き合いたくないと思う人がたくさんいるのが現実なのだ。
また、自分の弱みに付け込む人も、要注意であることも学んだ。
この当時は、何もしらない18歳。
疑うことも少なく、言われたことをスポンジのように吸収していった。
週2~3回、このサークルに通うようになる。
徐々に、このサークル以外の人間との交流が少なくなる。
大学前期試験前に、サークルの男性から、夏休み期間は新人研修に参加しないか?と勧誘があった。
私は、このサークル以外の人間関係もなかったし、参加しなかったら夏休み暇になると考えて、参加することにした。
思えば、これが悲劇の始まりだった…